2015
06.14

堀江貴文さんの著書「ゼロ」 ー働くことで人とつながり希望が生まれるー

読書

以前から面白いんだと勧められていた、堀江貴文さん、ホリエモンの著書「ゼロ」を読んだ。
本書はホリエモンの半生を綴った自叙伝の位置付けになる。本人談のため当然良く見せたい部分もあるだろうからすべてが本当なのかは分からない。
気になっていたのはこれだけ行動力に溢れる人のエネルギーの源泉が何なのか、そうしたおそらく偽れないだろう内面について書かれているかどうかであり、本書にはそれが余すことなく書かれていた。
小中高時代、大学時代、起業、逮捕収監などについて書かれているが個人的には
ホリエモンの人生観や仕事観を作るきっかけになったであろう小中高時代の第1章が一番よかった。
第1章 働きなさい、と母は言った ー仕事との出会いー より引用
 
自分の家が周りと違うことに気がついたのは、小学生のころだった。
多くの小学生が胸を躍らせ、気恥ずかしさと緊張感の中で迎える恒例行事、授業参観。浮ついた友達をよそ目に、僕は毎年「早く終わらないかな」と退屈していた。緊張したりワクワクしたりする要素なんか、どこにもなかった。
(中略)
なぜなら僕の両親は、一度として授業参観に来なかったからだ。
(中略)
共働きだった両親にとって、授業参観は仕事を休んでまで参加するイベントではなかった。「仕事」と「子どもの授業参観」とを天秤にかけたとき、仕事のほうを優先すべきだと思った。それだけのことだ。
父親は普通のサラリーマン、母親は実業家の経理業務をしていたそうだ。その影響か、母は働くことへの意欲や執着が父よりも強かったそうだ。性格的にも気性が激しくしつけにも厳しかったらしい。
父と出かける先には母の姿はなく家族旅行も一度きりでれっきとした家族でありながら、同居人でしかないような、不思議な関係だったそうだ。
僕は寂しかった。家庭の温もりがほしかった。親を心底嫌いになれる子どもなんて、そうそういない。両親にはそれぞれ自分の実家があるのかもしれないが、僕には「この家」しかなかったのだ。
母親の厳しいしつけのもとテレビゲームなど買うことは許されず、小さい時からひたすら百科事典を読みあさっていたそうだ。
いま、福岡時代の自分を振り返って思うのは、僕にとって勉強とは「説得のツール」だったことだ。
子どもとは、大人の都合によっていくらでも振り回される、無力な存在だ。しかし、勉強という建前さえ掲げておけば、大抵のわがままは通る。
あのどん詰まりの環境から抜け出すには、勉強するしかなかった。誰の目にも明らかな結果を残すしかなかった。
だから僕は、受験勉強が無駄だとはまったく思わない。
無駄に終わる知識はあるかもしれないが、周囲の大人を説得し、自分で自分の道を切り開く最強のツールは、勉強なのだ。
若くして大成するような人は小さい時から行動し続けてこられる理由が必ずある。ホリエモンは親の厳しいしつけのもと、満たされない思いと、どん詰まりの環境から抜け出すために勉強するしかなかったと言っている。
福岡の親元を離れるためには私立では行かせてもらえそうにないため東京の国立を狙うしかなかったそうだ。
また、仕事観として両親の影響を次のように述べている。
  • 「新聞配達をして全額返済する」という約束のもと、親から20万円ほど借金しての購入だった。(2台目のパソコン)
  • おそらく両親は勉強よりもずっと大切な、「働くこと」の価値を教えたかったのだと思う。
  • 仕事を通じて社会の厳しさやお金の大切さを知ってほしかったのだろう。
授業参観に一回も参加せず家族旅行が一回だけというのはかなり極端な両親だがしつけはかなりしっかりしていたようだ。
こうした育ちがホリエモンの人生観や仕事観を作り行動に駆り立てているのだろうなと容易に推測できる。
また、ホリエモンはバツイチだが、こうした家庭関係で育った影響で普通の家族関係を構築することができないそうだ。
ホリエモンは33歳で逮捕され30代を裁判と刑務所で過ごしている。何だか仕事でうまくいかない自分の現状と恐れ多くも重ね合わせて共感してしまい、メルマガも購入している。日本中を飛び回って働いているようだ。ここまで目立つ働き方を選び結果も残してこれたのは、今もずっと寂しいからなのかもしれない。
自分も今までゲームに使った時間すべてを勉強に当てて小さい時からがんばっていたなら東大に入れたのではないだろうかと訳のわからないことを考えてみたが、前を向いていこうと改めて思った。これからはいい会社に入るというよりも何ができるのかが求められてきているしね。
小さい時から時間を注いで何か打ち込めるものがあるというのはとても羨ましい。
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