2015
12.13

そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか(山口揚平さん)

読書

沈みゆく大きな会社組織で働くということはどういうことなんだろう?と考えていたときに私が所属する私塾で紹介されたこの本が目に入り手に取ってみた。

 

その本は、

 

起業家で作家、山口揚平さんの著書『そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか』だ。この本は定価1500円で購入できるのだが内容は1万円のセミナーに行くぐらいのボリュームと内容だそうだ。

 

本書では『好き』なことで『食う』生き方をするために必要なことは、「勇気」と「知識」だと述べている。勇気はやってみなければ学べないが、知識は学ぶことができる、そうだ。

そのための知識が非常にわかりやすくまとめられているのだ。

内容は、現在の社会のレール、世界が激変していることについてのまとめや、「好き」で「食う」ために必要なこと、「食う」ために必要な10のプロフィットモデル、企業までのステップなど元コンサルタントの視点からまとめられている。

自分も数年後農家で独り立ちしてみようかと考えていて、食うためにどういうやり方がいいか先輩農家の事例をもとにプロフィットモデルを検討中だが、本書ではそうした点についてもわかりやすく細かく解説してくれていてビジネス参考書のようだ。誰でも参入しやすく部分(モデル)で儲けることはできないことをわかりやすく図表入りで解説してくれている。困った時に時々見返したいと思う。

本書より引用する。

本当に「好き」で「食う」を目指すなら、まずはさまざまなプロフィットモデル事例を見つけ、自分の”やりたいこと”に当てはめることから始めてみることをお勧めします。そうした作業を通じて、より早く答え(継続的な事業基盤の確立)に到達することができると、僕は考えています。

 

また、個人的には本書の序章部分、現在の社会のレール、世界が激変していることについてのまとめに多く共感する部分があった。それらの文章を読むと鬱屈していた自分の考えがまとまる。まさに我が意を得たりと言ったところだ。定期的に読み返したいと思った部分を引用してみた。難しいことをとにかくわかりやすく表現してくれていてどれも心に刺さるのだ。言葉のはしはしから著者が頭脳明晰なことが伺える。友人の編集者も頭脳キレキレだと言っていた。

 

今や、伝統的な大企業の社会における役割は、もはや毎月30万円〜50万円の生活費を分配する生活保護機関と化しているといっても過言ではありません。日本の大企業は互いの馴れ合いの中で富を配分し、価値創造や競争とは無縁になってきています

 

現在の若者の不幸は経済的貧困によるのではなく、本当は主体的に人生を選択する勇気と知識の欠如によるものなのです。

 

・『課長 島耕作』は僕たちのロールモデルにならない

誰でも知っている通り、これまでの社会は単純でした。選択肢は少なく、一本のレールと経済の成長のスピードに合わせて走る、たった一つの急行列車があるだけ。それが「勉強し、大学に入り、大手企業に入り、昇進する」という道です。

みんなうすうす感じているとは思いますが、現代において、「高校・大学を出て大手企業の課長になる」という「日本の平均的サラリーマン」は、今や100人のうち3人もいないのです。つまり、サラリーマンとして出世を目指す人がマジョリティの時代は、実はとうの昔に終わっているのです。

あるはずのレールが実はない、これが現実です。大学まではあったはずのレールのその先がなくなってしまっているのです。

はしごを外された状態で、まるで「銀河鉄道999」の宇宙に飛び出すレールのようにその先は宇宙が広がっているわけです。ただ、銀河鉄道のように宇宙に飛び立てないので、脱線事故を起こす可能性は高いでしょう

※大企業で大卒でない場合や部課長職以上を目指した場合、もはや芸能人並みの倍率で芸能人のような雰囲気を持っていなくてはいけないことになってしまう。会社員にそんなレールがあるはずはない。10年前から薄々は気づいていたが現実になってしまった。

 

・僕たちが生きる世界は激変している

これまでの日本は主に、輸出製造業で「生計」を立ててきました。国民の多くは、何らかの形でこれらの産業に関わる「労働者」でした。一貫した産業のオペレーションが主役で、個人はそれを動かす要素にすぎない。だから、集団主義が浸透したのです。

それが今や、産業構造や世界の情勢が変わってしまい、オペレーションが富を生み出さなくなり、いまだに残っているのは集団主義的な抑圧構造だけです。

「逆に言うと、今は社会のパラダイムが変わり、人生の自由度が広がる転換点だと言えます。閉塞感はその幕開けの序章にすぎないのです。」

では、若者世代はこの時期にどうすればいいのでしょうか?

僕はまず、今の社会のレールにそのまま乗ることを考え直すべきだと思います。繰り返しますが、これまでの日本のオペレーションシステムは崩壊を始めています。これから新しいシステムができるまで、個人はどんどん解放されていくでしょう。

だからこそ、個人はもっと自由に生きていくべきです。好きなことを好きなようにして生きるべきです。崩壊するシステムの中に自己を埋没させるべきではありません。

 

・「選択をしない」という選択もある

若者世代にとっての最良の選択肢の一つは、実は何も選択をしないことであると僕は考えているほどです。

旧世代のシステムに乗っかって不眠不休で働いて何とかついていったとしても、せいぜい心身を壊すのがオチです。その後の人生は誰も保障してくれません。

でも、キャリアを積まなくてはこの先、自分は必要とされない人間になるのではないか?

しかし、経済は生産人口で決まるし、いつの時代も若者は重要な生産要素です。

若者は、「実は自分たちは、社会の生産性に対して大きな交渉力を持っている」ということをもっと自覚した方がいいと思います。」

 

・学校を出た後の世界は平等ではない。早く慣れよ

どうあがいても今後、日本経済が衰退することは間違いありません。ただし、それは日本人全体が”均等”に衰退することを意味していません。全体はゆるやかに低迷し続ける一方で、とがった個人や一部の地域・組織(企業)が突出することになります。

つまり、これからの日本人は、”まだら”模様となって、”凹凸”が目立つ世界に生きるはずなのです。

これからの日本では、”平均”は意味をなさなくなり、”平等”は消滅するでしょう。”平等”に固執する人々は最も大きな精神的苦痛を味わうことになるでしょう。

 

・生きる意味を見つけるなら「好き」か「やるべきこと」をやろう

現在の職を持たない若者の悩みのほとんどは、実際は、生きる「意味」の喪失なのです。どうアイデンティティを保つのか、が本当の課題です。

まずは「好き」を追求すべきです。それでも、やりたいことが見つからないなら、やるべきことをやるのです。

「やるべきこと」とは、「貢献につながること」です。

 

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