2015
12.26

土の栄養素が足りないと

農業

以前、『肥料について』という記事でこんなことを書かせてもらいました。

 

植物が必要とする栄養素、元素にはどんなものがあるのかというと次のとおりです。植物が必要とする元素、「必須元素」は17種類あります。

それは、炭素(C)、水素(H)、酸素(O)、窒素(N)、リン(P)、カリウム(K)、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、イオウ(S)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、ホウ素(B)、亜鉛(Zn)、銅(Cu)、塩素(Cl)です。

この中で炭素(C)、水素(H)、酸素(O)は空気中や水、光合成と呼吸によって取り入れられていると考え、これらを除いたものを「必須鉱物性元素」と呼びます。

 

では「必須鉱物性元素」が不足した場合植物にはどんな影響が出るのでしょうか?

次のような影響が出てくるようです。引用します。

つくば地域農業改良普及センター つくば地域農業学園より

窒素(N):体をつくる

  • 「葉肥」ともいわれる。
  • 欠乏すると葉は黄色くなり、作物は育たなくなる。

リン(P):活力の元となる

  • 「根肥」ともいわれる。基肥として施用するのが基本。
  • 欠乏すると根張りが貧弱で生育も悪く、開花も遅れる。
  • また、紫色がかった葉になる。

カリウム(K):生育後期に必要

  • 「実肥」ともいわれる。果実に多く含まれる。
  • 欠乏すると、葉は黒ずんだ緑色になったり、葉緑から黄化し緑枯れを起こしたり、褐色の斑点を生じたりする。
  • ぜいたく吸収する成分のため、過剰害は起こりにくいが、拮抗作用によりマグネシウム、カルシウムの欠乏の原因となることもある。

カルシウム(Ca)(石灰):体を丈夫にする

  • 多量に必要とする元素。細胞膜に多量に分布。
  • 生育の各時期に必要だが、植物体内での再移動はほとんどしない。水とともに移動する。
  • 不足すると、生長点や根に症状が出る。

マグネシウム(Mg)(苦土):葉緑素をつくる

  • 葉緑素を作る元素。光合成の盛んな葉や生長している部分に集まる。
  • リンの移動を助ける働きもある。
  • 不足すると、下葉から症状が現れ、葉脈の間が黄色くなる。過剰症は現れにくい。

このような栄養不足を防ぐため、土壌診断をし無機肥料や化学肥料で施肥し十分に栄養を与えます。有機農業の場合、足りない栄養素だけを補うことはせず有機物を使いますから土ができるまで2年〜3年かかる場合もあると言われるのはなんだかわかるような気がします。考え方としては、有機物が化学的性質と物理的性質をつなげる役割をするということになります。

 

それでわ。

 

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