2015
12.30

会社にこんなことを思っていたんだけど、の続き

会社組織について

前回、会社組織についてこんな二つの記事を書きました。

会社が抱える共通の問題(建築業界とリゾートホテル業界を比較)

会社にこんなことを思っていたんだけど、言えなかったこと

 

です。

 

共通する問題と改善案

 

繰り返しになりますが、双方に共通する問題は、事業規模(多角化)を拡大し過ぎたことと、非正規雇用社員を大量に雇用し人件費を下げてサービスの質を落としたということ。

以前勤めた会社では、それを原因として仕事内容に濃淡が発生し、知識集約型の仕事を取り合うために社内競争が激化し社員同士が足を引っ張り合うことで踏ん張りが利かなくなり企業価値がスパイラル状に落ちていきました。

 

そんな状況の中で私が提案したかった改善案は次のようなものでした。

 

  1. 事業の多角化を辞め本来のコア業務(従来から取り組んでいた業務)に専念し落ちた価値を上げる。そもそも今まで取り組んだことのない事業で従来業務の売上が減った分をカバーするなど、ハンドリングの悪い大きい会社ではできないのだと腹をくくる。
  2. 従来から取り組んでいた業務に必要以上に競争が発生しないよう、採用時に学歴で差を付け仕事内容を限定し、社員にその了承を得ておく。効率的に経営するためには採用時点で本社勤務の大学院卒と現場勤務とを分ける必要がある。
  3. 大きな業務改善は外注し知識集約型の仕事をあえて作るようなことはせずに餅は餅屋にまかせる。
  4. 積極的に社外で活動をさせ社員に複業させるさせることで企業価値を落とさないまま農村社会の厚い壁を下げ「変革」をしやすくする。

 

毎年一定量の仕事が発注される仕組みになっているので、1.の事業の多角化を当面やめて、4.の社員に複業を勧めることで面子を最も重視する閉鎖的な農村社会の文化を弱める。

そうすることで企業として一皮むけて、もしかすると本来のコア業務以外でも食べていける可能性が出てくるのではないか、そうした組織に変わることができるのではないかと思います。

 

君子危うきに近寄らず

 

しかし、面子を重んじるハンドリングの悪い大きな会社が大きく変わることは容易ではありません。水は流れやすい方に流れそこに水の道ができ、必ずそこを通るようになります。官僚的組織では『君子危うきに近寄らず』が最善の選択肢であり、経営層近くまで上がる人は例外なくその選択が染み付いています。逆にその選択ができないならそこまで『賢く』はないのです。

したがって、おそらくは友人から聞いたリゾートホテルに近似した姿になっていくのだろうなと思います。その根拠は、現状の組織の論理が複雑すぎることにあります。なぜなら、複雑であるということは『君子危うきに近寄らず』の選択をしているということになるからです。

詳しい内容はこちらを参照してください。

 

リゾートホテルの現状

 

では、友人から聞いたリゾートホテルの現状を簡単にまとめてみます。

 

  • 有名な温泉地であることから一定数の客足はあるが競争が激しい。
  • ウェイター、調理場などに非正規雇用社員を大量に雇用し最小の社員数で運営している。
  • 経営者は改革と称し新たな施設群の建設にご熱心で敷地の中はディズニーランドのようにエリア分けされたコンセプトの違う建物が立ち並んでいるそうで、中には築10年程度で使われていない建物すらあるそうだ。

 

そこから、既存部分は安易にただコスト削減したが、経営者として新しいことだけはやりたいという姿が見えます。

しかし、コストを削減したことで、ある時点から企業価値がスパイラル状に落ちていき、

・優秀で若く転職可能な人材は同業他社に転職した。

・残った社員は自分の持ち場をだけを守り、揚げ足を取られないようにし、自分とは関係ない他の部分は見て見ぬ振りを始めた。(個別に最適化した。)

・非正規雇用社員は履歴書すら不要の派遣社員になり、レベルが落ちたことでシフトを確保するために邪魔者の押し出しあいを始めた。吹き溜まり化し仲間を作ることで優秀な者が逆に割りを食うようになり、押し出すためなら手段を選ばず個人情報を漏らして足の引っ張り合いをしているそうだ。

・社内が慢性的なストレス状態となり常に誰かをつついているのが日常化した。社員でも目をつけられた者は派遣社員の追い出しのターゲットとなるそうだ。

・経営者は管理棟からあまり出なくなり、既存部分の現状を『見て見ぬ振り』し始めた。

 

そして、経営者はこのような状況を改善するために次のような方策を考えついたそうです。

 

自分ではやりたくないので、既存部分の改革者を外から連れてきて担当させた。しかし、改革者は社員や非正規雇用社員の現状の仕事を否定することから始めてしまったために総スカンになり追い出されるはめになった。そして、経営者は次の新しい改革者を探し始めた。

 

ここから見える姿は次のようなものです。

 

  • 経営者だからといって痛みを伴う改革を自分でしたいわけではなく、どこか逃げ切る態勢に入っていることが伺える。
  • ストレス状態となった組織は階層化が進む。
  • 全体ではなく個別に最適化され社員は自分の持ち場から出てこなくなる。
  • 非正規雇用社員は雇用継続のみに執着し追い出しあいを始める。企業価値など一切気にしない。

 

こうした組織は叩けそうな者を叩くことでまとまる、まるで『犬ぞりのような組織』になるようです。そして双方に共通していたのは、考えなくても一定の仕事があることが逆にマーケット(市場)感覚を無くさせたという点にあると思います。そして『他者に貢献する』という仕事として無くしてはいけない物を無くしてしまっています。

 

また会社組織で思ったことをコツコツ書いていきたいと思います。

それでわ。

 

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