2016
01.07

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーのイノベーションと企業家精神を読んだら』の「人はなぜ成長するのか?」から考えたこと

読書

人としての成長や仕事でかなり重要な部分を占める事って何でしょうか?

 

世の中にはhow to本やら自己啓発本やら心理学などたくさんありいろいろなテクニックが紹介されていますが、茨城の田舎から東京に出ていろいろな人と話し見聞きしそれを分析した結果、個人的には”型”が最も重要なのではないかなと考えています。

 

仕事で成果をあげる人や人間的に大きく賢く優しい人には共通するベースとなる型が存在するのだろうなと思います。当然人によって個性は様々ですが、ベースとなる部分に共通する思考性を持っていると感じました。それはまさに守破離の発想につながります。

 

守破離とは次のようなもので武道や芸術などで個人のスキルや作業遂行能力を3段階にレベル分けたしたものです。

 

wikipediaより、

守破離(しゅはり)は、日本での茶道武道芸術等における師弟関係のあり方の一つ。日本において左記の文化が発展、進化してきた創造的な過程のベースとなっている思想でもある。個人スキル(作業遂行能力)を3段階のレベルで表している。
まずは師匠に言われたこと、を「守る」ところから修行が始まる。その後、その型を自分と照らし合わせて研究することにより、自分に合った、より良いと思われる型をつくることにより既存の型を「破る」。最終的には師匠の型、そして自分自身が造り出した型の上に立脚した個人は、自分自身とについてよく理解しているため、型から自由になり、型から「離れ」て自在になることができる。

 

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーのイノベーションと企業家精神を読んだら』

そんなことを思っていた時に型について非常に分かりやすく書かれていた本がありました。紹介したいと思います。『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーのイノベーションと企業家精神を読んだら』です。

 

第5章 夢は小さくスタートした から引用します。

「剣道において、『型』というのは、言葉を超えたスピード指導法なんです」

それで、「人はなぜ成長するのか?」ということが大きな謎だった文乃は、その指導教官の言葉に興味を覚えた。そこで授業が終わると、あらためてその意味するところを尋ねに行った。

すると彼女は、こんなことを教えてくれた。

「型というのは、初めはそれをすることの意味が分からないの。なぜ構えはこの位置で、なぜこの位置まで竹刀を振り上げ、なぜこの位置まで振り下ろすのか、誰も教えてくれない。でも、それを反復しているうちに、やがてふと、その意味が腑に落ちる瞬間があるの」

その意味とは、例えば「それが最も効率的な体の使い方だ」ということだったり、「そうすることでスピードが増す」ということだったりする。

それを知ったときのことを、彼女はこう説明した。

「それを『型』という形で教わったからこそ、私はその意味をすばやく理解することができた。型というのは、偉大な実例のようなものなのよ。『百聞は一見に如かず』で、型を覚えてからその意味を知る方が、理解がずっと早いの。もしこれが最初に説明を受けていたら、かえって理解が遠のいたと思うわ」

それは、「型」には一般に思われているのとは逆の効果があるということだ。

どういうことかというと、例えば生徒に教えるとき、まず型を身につけさせる。文字通り「型にはめる」。すると、一見自由がなくなり、生徒の可能性を狭めるようにも思えるのだが、実際は逆なのだそうである。

生徒は、型を反復するうちにやがてその中で自由に動けるようになるのだそうだ。そうして結果的に、以前よりもずっと可動域が広がるという。つまり、自由を「失う」のではなく、逆に「獲得」するのだ。

それを聞いた文乃は、ドラッカーのある言葉を思い出した。それは「自由」についての言葉であった。自由についてドラッカーは、こんなふうにいっていた。

「自由とは、責任ある選択をすること」

ドラッカーがいうには、自由とは何でもかんでもしていいということではけっしてない。そこで何かを選択するときには、必ず責任が伴う。

つまり、選択の自由は「責任という型」の中にあるというのだ。そして、その型の中で選択するからこそ、逆に自由だというのである。

 

人はなぜ成長するのか?それは、型があるからなのだと。そして、型があるから自由を獲得することができて、さらに自由は「責任という型」の中にあると。

まさに、責任ある選択が迫られる社会人としての成長や仕事では、「責任という型」を持つことが欠かせないのだとまとめています。本当にその通りだと思います。

 

そして、”型というのは、偉大な実例のようなものなのよ。『百聞は一見に如かず』で、型を覚えてからその意味を知る方が、理解がずっと早いの。もしこれが最初に説明を受けていたら、かえって理解が遠のいたと思うわ」”とあるように見よう見まねで反復し体に染み込ませる事が重要です。まずは見て覚えなくてはいけないのです。

 

この型というのは結構重要で型を大事にしない型なしの人はある所から一切伸びなくなります。話はそれますが、例えばいい文章を書くためには上達法としていい文章の模写がかかせないそうです。村上春樹でさえ模写をしているのだとか。型がどれだけ重要かわかりますね。

 

しかし、見よう見まねで反復して体に染み込ませる必要があるなら、良い型に触れられなくてはいけません。ということは育ちや環境というのは、社会人としての成長や仕事にとって欠かせないものなのです。良い型を見る機会をどれだけ作れるか、それがとても重要なのです。

 

例えばスポーツを例に取ると、世界で一流のアスリートになるためには国内でなく海外で揉まれる必要があります。それは、一流のアスリートになるための型が海外にありそれを体に染み込ませる必要があるからです。

 

階層化

今後日本は、総中流社会が終わりどんどん階層化が進んでいくと思います。現に都内のコンビニやファーストフード店は外国人労働者がいつのまにかかなり増えました。そして難しいのは、階層化は結構分かりにくい場合もあるということです。職種によってはすでに上流、下流がはっきりしている場合もあり、中には上流階級しか余裕を持って技能を磨けない職種もあります。そんなの社会に出てみないとなかなか分からないですよね。

 

そして、見たことがある人しかわからないと思いますが、下の階層であるほど競争が激しくなった場合に大変で社会倫理や社会通念などはもはや関係のない世界なのです。

 

例えば、特殊な技能を要しない建築内装業界などは結構ガラが悪く、暴走族の先輩後輩で採用がされているなどがあります。現場では職種による暴走族同士の抗争をしていたりします。

 

階層化が進んだ中では良い型を見る機会が減ってしまうため今後どんどん階層がはっきり分かれてしまうんだろうなと思いました。良い型を見る機会をどれだけ作れるか、それが今後とても重要なのでしょう。

 

それでわ。

 

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