2016
02.06

茨城県つくば市の有機農家『石田農園』さんに話を聞かせていただいた

農業

 

つくば市に有機農業を営みながら新規就農予定者の研修先指定農家にもなっている農家さんがいると聞き話を伺ってきました。非常に厳しくも熱く自分で農業をするということはどういうことなのかということについて話を聞かせてもらい自分の甘さを痛感した1日でした。

その有機農家さんは『石田農園』さんと言います。

有機農業で、ベビーリーフ、人参、玉ねぎ、とうもろこしを約1.7ヘクタールの畑で栽培し、野菜は地元の直売所の他、東京のレストランなどからの契約も受注しています。石田さんは元々農家でお父さんの代から有機農業をしているそうです。栽培作物は味に自信を持てるものしか作っていないのだとか、職人的なこだわりが見えますね。自信のない作物は出荷したくないそうです。

話を聞かせていただいたほかに農場の見学もさせていただきました。

 

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玉ねぎ畑です。写真からも伝わると思いますが非常にきれいな畑です。雑草もほとんど生えておらず整然としていて美しい。畑を見てもこだわりが伝わってきます。

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ハウス栽培しているベビーリーフ。数列単位で品種を分け袋詰めの時に混ぜるそうです。雑草が全く生えていない整然と整理されたハウス。

 

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人参です。すごく色がきれいで形も揃っているのが分かりますか?これはきちんと間引きをしているからなのだとか。間隔を揃えて育てることで大きさも揃うそうです。こんなに甘くて美味しい人参にはなかなかお目にかかれません。ぜひ食べてみてください。

 

経営者になる心構えはあるのか?

 

石田農園さんでは、どの場所に農場を構えて何の作物を作るのか、ビジョンが定まっている人でないと研修生として受け入れないそうです。それは自分で農業を始めるということはつまり経営者になることであり、その心構えがないなら絶対にうまくいかないと。研修のために使える2年という期間は非常に短く、ある程度のビジョンが固まっている人でないと責任を持ってアドバイスすることができないそうです。強い責任感を感じますね。その熱い心、尊敬します。

 

『やるなら本気でやれ。でなきゃ食いっぱぐれるぞ。』

『サラリーマンなら赤字になることはないが、農業の場合売れなかったら赤字になるからな。』

『有機農家でやっていく場合、普通の農家よりも土や微生物にも詳しくないといけない。技術(腕)が必要だぞ。』

『有機農業の勉強は今勤めている農家で覚えられることをすべて覚えてからやれ。経営者と同じ判断ができるようすべてを把握しろ。』

 

経営者、職人としての真剣な言葉をいただき気合が入りました。自分の腕で生きている人の指摘は重みがあります。特に今勤めている農家で経営的判断ができるようになってから有機農業を学びなさいという言葉にはハッとさせられました。そこまで考えて仕事をしているのか?と探られているようでした。

経営者と同じ判断というのは、作物単位で原価、利益の計算までできるようになるということです。

 

分かりやすく説明すると、一般的に作物の栽培は次のような過程を経て収穫しようやく販売できます。その原価が分からなければ、いったいいくらで販売してどの程度の量を栽培するのか予測を立てることができなくなります。

 

  1. 育苗:種代、土代、手間代
  2. 定植:手間代
  3. 草刈り:手間代
  4. 収穫:手間代

 

この他、何の設備が必要なのか?荷造り場は?機械は?ハウスはどうするのか?育苗や設備保管に必要なハウスの大きさは?など経営していくためにかかる経費を把握しなければなりません。ざっくりとは理解していましたが、正確に答えられないなら甘いと指摘をされ、たじたじでした。青年就農給付金が安易な独立を増やしているとの厳しいご指摘。ごもっともです。

 

販路について

 

石田農園さんは、地元の直売所の他レストランからの契約でベビーリーフを栽培しています。質の高い野菜を作ることでレストランから直接契約農家依頼の連絡が来たのだとか。腕も伴わない最初から契約農家になることはできない、売り方をいろいろと考えておく必要があるそう。

やはりそれが一番難しいですよね。。。

 

勝機は?

 

石田農園さんは自分からは営業しないそうです。職人気質なので野菜作りに集中したいのだと思います。現にいい野菜を作ったことで、野菜を食べたレストラン経営者から連絡があり契約につながっていますからその方法が合っているのだと思います。腕もありますから。

一般的に農家は自分から営業はあまりせずにここに出してと言われたところに出す人が大半なため、営業できればそれが強みになりそうです。腕や技術は最初からあるはずはありませんから、おそらく勝機はそこにしかないでしょう。すぐに真似できるSNSだけでなくブログなどいろいろな方法を組み合わせての勝負が必要でしょうね。

 

今後

 

先輩農家さんの言葉からは、経営者、職人として的確なアドバイスをいただくことができました。特に『研修が終わればすぐに経営者になるんだぞ?その心構えはあるのか?』との指摘には頷くばかりでした。

自分の腕で食べている人たちの言葉は非常に重みがありますし指摘が的確です。今後もいろいろな農家さんにアドバイスをいただきに伺うことにします。

 

 

 

 

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