2016
03.01

苗を育てる技術、良い苗の育て方 など その2(あしたを拓く有機農業塾)

あしたを拓く有機農業塾

 

その1に引き続いて、2月6日の講義内容、「苗を育てる技術、良い苗の育て方」についてまとめます。現在苗屋さんで仕事を手伝っていますが、苗を育てる技術は、温度、水、光の管理が必要になり、なかなか説明できない感覚的な仕事なんだと良くわかりました。かなり大変なようです。1日でも管理を怠れば苗に影響が出てしまいます。特に苗屋さんでは温床や温風を利用して時期の違う苗をまとめて育てますから管理には特に気を使います。

夜ハウス内の気温が10℃以下になれば苗は枯れてしまいます。もしそうなれば大損害です。夜もなかなか眠れないのだとか。話がそれましたが講義の内容は次のとおりです。

 

接触形態形成

 

苗は刺激を受けるとホルモンが出て太く元気に育つそうです。虫が苗の周りを飛ぶとその刺激を受けて丈夫になるのだとか。

日本の有機農法

植物を揺すったり風に当てたりして物理的な振動を与え、これによって植物の伸長が抑えられ、茎が太くなったり側枝が増えたりする現象を接触形態形成という。この伸長抑制は、接触刺激を止めるとその先の伸長部では回復する。この効果は主として機械的刺激によるエチレンの増加やその他の植物ホルモンの変動による。

 

市販されている苗

 

市販されている苗の状態をチェックしたい場合どうしたらいいでしょうか?可能ならば鉢から苗を抜いてみて根っこの先端部分に根毛がきちんと生えているかを確認するそうです。この部分の元気がないと購入後に苗の元気が無くなってしまうのだそうです。

また、購入した苗は雑草が一切生えませんがなぜだと思いますか?それは消毒しているからなのです。消毒には薬品と焼土があり発注側の仕様に合わせています。消毒によって病原菌は死滅しますが、同時に微生物も死んでしまうので土の栄養素がなくなってしまうそうです。

 

低温野菜と高温野菜

 

春から夏にかけて栽培する野菜はいつ頃から育てることができるのでしょうか?確認するためには土の中の温度を計ります。

早朝5時30分〜6時ごろの地表面から地下10cmの温度を確認するそうです。

 

  • 低温野菜(キャベツ、レタス)は10℃〜15℃程度で育つそうです。
  • 高温野菜(ナス、ピーマン、トマト、きゅうり)は15℃以上ないと育たないそうです。茨城では5月の連休以降に15℃以上になります。マルチを使えば4月からでも育てることができるそうですが、注意点として熱くなりすぎてしまうことから梅雨明け前にははがしておく必要があるのだとか。

 

余談ですが、苗を扱っているお店では4月から高温野菜の苗が店頭に並びますが、トンネルやマルチを使わないと絶対枯れるそうです。そうすると、再購入してもらえることから早めの時期から売っているのだそう。商売上手ですよね。ちなみに店員さんに聞けば育成時期や育成方法はきちんと教えてくれるそうです。

 

腐葉土

 

近所の公園の落ち葉を集めて作った腐葉土だそうです。ビニルハウスの脇にいくつも山になり腐葉土が作られていました。

 

ボカシ肥料

 

前回の講義で作ったボカシ肥料だそうです。左右は「腐葉土・米ぬか・発酵鶏糞」、真ん中は「米ぬか・発酵鶏糞」で作られています。ボカシ肥料は堆肥と違い雨に濡れると腐るため室内で保管する必要があります。米ぬかが腐るのだとか。

堆肥が黒に対してボカシ肥料は白っぽい色をしています。

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右が「腐葉土・米ぬか・発酵鶏糞」、左が「米ぬか・発酵鶏糞」です。発酵しカビが生えています。粉状に覆われたカビが土に栄養を与えてくれるそうです。

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ボカシ肥料は密閉できる袋にいれて保管することができます。1年は持つそうです。

保管は発酵後熱が下がってから行います。発酵にかかる日数は冬場3週間、夏場2週間だそうです。

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冬の発芽状況

小松菜、ほうれん草をビニルハウス内に撒き発芽状況を比べました。トンネルと不織布をかけた場合、不織布をかけた場合で発芽状況に差が出ます。発芽までには地温の積算気温が影響しますので暖かければ発芽までの期間が短くなるわけです。

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不織布だけの場合。芽は少ししか出ていません。

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トンネルと不織布をかけた場合。不織布だけに比べて多く芽が出揃っています。真冬ですから発芽にこれだけ差が出るんですね。

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おわりに

講義と実習で有機農業の勉強ができる有機農業塾。効率や経営合理化に特化した慣行農法の農業では経験できないことを学ぶことができます。定期的に参加して農家の腕を磨いていきたいと思います。

定期的に内容をブログにアップしたいと思います。

 

 

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