2016
03.16

つくば市のトマト農家『かたおかCLUB』片岡さんに話を聞いた(前編)

農業

 

茨城県つくば市にある有名な農産物直売所『みずほの村市場』で最も売上を上げるトマト農家として名高い片岡さんの圃場を見学できる機会があり参加してきました。片岡さんは就農10年目ですがなんと若干34歳!

若くして成功を収める有名農家さんにいろいろと話を聞いてきました。

 

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プロフィール

 

氏名:片岡喜徳(かたおかよしのり)

年齢:34歳

会社名:かたおかCLUB

出荷先:みずほの村市場、高級スーパーなど

 

経営の概要は、40aの施設栽培でトマトを専門に作っています。扱っているトマトは中玉で品種は『フルティカ』のみ、年一作で6ヶ月間トマトを取り続けるそうです。

従業員は奥様とパートさん7人の計9名。

 

片岡さんは24歳で農業を志してつくば市に移住し、まったく農業研修なしで就農した行動力を持ちます。

非常に変わった経歴をお持ちなので紹介しましょう。

高校卒業後、ニュージーランドに留学。帰国後、山岳専門旅行会社に就職、スイス在住。独立して山岳旅行サイトを開設。

その後、サイトを出版社『山と渓谷』に売却、つくば市に移住しています。

山岳ガイドは命の危険があり一生続けていける仕事ではないこと、山岳旅行サイト運営では、月80万円程の収入があったそうですが、まったく体を動かさずに夜通しパソコン作業をして昼間寝る毎日に嫌気がさして辞めたそうです。

サイト運営では、ホリエモンなどと同様に『これからはインターネットだろ』と思いすぐに始めたのだとか。

普通のサラリーマンとは流れている時間の早さが違うようです、本当に脱帽です。

 

奇跡のリンゴ 木村秋則さんに憧れ自然農業を志す

 

プロフェッショナル仕事の流儀で有名な奇跡のリンゴ 木村秋則さんを見て、無農薬無肥料の自然農法に憧れ農業に携わる決意をしたそうです。今思うとありきたりな動機だったそうです。

 

『新規就農者がいかにも言いそうでしょ。』

 

2年間自然農法で一生懸命トマトを栽培したそうですが、毎年必ずトマトが病気になり収量はまったく上がらなかったそうです。今年こそはと望んだ3年目のある日、ビニルハウスに入ると、またトマトが病気にかかっていることにすぐに気付いたそうです。

 

『病気って匂いがあるんですよ。トマトと3年間向き合っていると、ビニルハウスに入っただけで病気になっているって分かるようになるんです。3年目もトマトが病気にかかった事が分かりすごくショックでした。その時、もう変わらないといけないと思った。』

 

その時初めて農薬を使ったそう。JASで有機農産物にも使用できる、ボルドー液を散布したところ、トマトが3日で回復したそうです。

 

『長い歴史の中で、人が見つけた物はどれだけ素晴らしいものなのか分かった。それ以来自分のエゴを捨て、慣行農法の教科書を寝る間も惜しんで読み漁った。』

 

3年間自然農法でチャレンジしたそうですが、頑張っても年間売上げが300万円しか上がらなかったそうです。無農薬無化学肥料で栽培したトマトは確かに美味しかったそうですが経営が成り立たなかったそう。

 

『自分に合ったやり方、適性が必ずある。やりながら、自分に合った方法を見出していく必要がある。』

 

美味しいトマトを作りたい

 

それ以来、美味しいトマトを作るために良いとされる物はいろいろと取り入れたそう。美味しい物を作れば固定のファンも付き購入してもらえる。

”美味しいトマトを作りたくさん売りたい” ということ行き着いたそう。

 

片岡さんは古くからの慣習に囚われない独自の経営哲学をお持ちです。後半でその辺をまとめてみたいとおもいます。

お楽しみにー。

 

 

 

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