2016
04.04

苗の接木方法

農業

 

苗農家『関口農園』さんで接木を経験することができました。

スイカとトマトの接木をみっちりと経験しましたのでまとめてみます。

昼間作業をして、夜7時から10時まで接木をします。そしてまとめて次の日にポッドに定植します。

 

多国籍な作業場では、

『コグチサンハノウカッポクナイデスネ』

『よく言われます。』

『英語?堪能なんですね?』

 

などと会話しながら作業しました。多国籍な職場でみんな作業が早い早い。

ではまず接木について説明します。

 

接木とは

Wikipediaより

接ぎ木とは、2個以上の植物体を、人為的に作った切断面で接着して、1つの個体とすることである。このとき、上部にする植物体を穂木、下部にする植物体を台木という。通常、遺伝的に異なる部分から構成されている個体を作る技術として用いられるが、果樹等の育種年限の短縮化、接ぎ木雑種の育成などの目的で行われる場合もある。

野菜接ぎ木苗の目的は、改良された農業品種は性質が弱い場合がままあり、例えば根の病害虫に対して弱い場合もある。このようなとき、より強健な野生種の根を台木にしてその品種を接ぎ木するのが有効であることがある。

 

この他、果樹の接木では収穫までの期間短縮に接木を用いたりします。例えば、りんごの木は背が高くならずに実を付けるよう接ぎ木をします。実際のりんごは、はしごを使って収穫しなくてはいけないのです。

台木と穂木は近縁の種類の他、違う種類の野菜も使われます。相性があるようですね。

 

接木の例

接木の例をいくつかまとめてみました。

  • スイカ:台木(かぼちゃ、かんぴょう)
  • トマト:台木(トマト)
  • きゅうり:台木(かぼちゃ)台木にするかぼちゃの品種でブルーム〔果実のまわりに付く白い粉の有無〕が決まる。
  • ナス:台木(ナス)

スイカの台木にはかぼちゃやかんぴょうを使います。きゅうりは台木にするかぼちゃの種類で、ブルームレスにする事ができます。しかし、ブルームがないと皮が厚くなり味は落ちます。

では、接木のやり方を説明しましょう。

 

スイカの接木

これが台木となるかんぴょうです。見た目も太く立派な根っこである事が見て取れます。

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本葉2枚を残して茎を落とします。 茎は長い方から短い方に折ると簡単に折れます。本葉の根元にある新芽を竹メスでなぞり潰しておきます。穂木が育つ前に新芽が育つことを防止します。

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専用の竹メスを使って本葉の脇から斜め下に穴を空けます。この時茎を貫通させる事がポイントです。メスが外に出るまで刺します。

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穂木を準備します。穂木は断根し、茎を斜めに切断します。穂木担当と台木担当に分かれて作業します。穂木の方が全然細いのが分かりますか?

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穂木を台木に刺します。斜めの切断面が下になるようにします。穂木の先端は必ず台木から出るよう深く刺します。台木の中に空洞がありそこに穂木が入ってしまうとうまく生育しないそうです。

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台木と穂木は十字になるようにすると見栄えが良くなります。

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これで完成です。

 

トマトの接木

台木のトマトの茎を斜めに切断します。

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専用のクリップを用意します。

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茎にクリップ差し込みます。切断面がちょうど真ん中にくるようにします。

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穂木のトマトも同様に斜めに切断します。

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穂木をクリップに差し込みます。ちょうど真ん中で継ぐように調整します。台木と穂木は同じ大きさのものを選べば失敗はありません。サイズが違うと外れてしまうことも良くあります。クリップには二種類の大きさがあり使い分けます。

この日だけで100本以上は作業したでしょうか。目がシパシパしました。

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さいごに

接木後苗は急成長します。接木ってすごい技術です。でも、数をこなさないといけないのでなかなか難しい。。。しかし、これも家族のため!頑張らねば。

遥かな時代の階段を上がるよう願い、接木をしました。

苗農家に行ったからこそ苗のいろいろな姿を見る事ができました。別途まとめてみたいと思います。

それでわ。

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