2016
10.01

組織の論理を整理

会社組織について

 

今までブログの中で、組織に関する記事を色々と書いてきました。

『複雑な組織の論理』『大きい会社の論理』『経営者の本音』など働く社員からすると非常に理不尽ですが、なぜかそれがまかり通ってしまう歪んだ論理をまとめてみました。

その歪んだ論理は、時には、意にそぐわない社員が悪いことを周りにあの手この手で植え付け、辞めた社員を妨害し、外との接触を断つように仕向けていきます。それを例えれば、まるでカルトのようだとも言えます。

そうした考えをまとめならがらよく思うことがありました。

 

『同じような問題は他の会社でも起こりうるのだろうか?』

 

考えた結果、答えはおそらく NO ではないかと思います。

前職は非上場大企業子会社、似たような条件の会社は他にもあるはずです。しかし、おそらく他の会社では同じ判断をしないと思います。その理由などを整理してみました。

 

組織の成り立ち

まず、組織の成り立ちは大きな要因でした。前職設立は、国の政策として大きな使命を背負い誕生しています。その使命のもと技術を磨き、数々の実績を残して歴史を築いていました。前職にはその実績と自負、プライドがありました。

しかし、時代の流れとともにその使命が時代にまったく合わなくなり、今度は逆にそれが余裕となって問題を大きくしたのではないかと思います。

その余裕を端的に言えば、『これだけ甘い汁を吸える会社は他にはない。』ということに尽きます。それは、社員に絶対に仕事がなくなることがないと錯覚させるのに十分でした。

全国でグループの建物が1日1つ建設されていた時代、土地建物のバブル経済に合わせて採用した人員をそのままにして運営していく。その舵取りがずっと容易なままであるはずはありませんでした。

 

官僚的な社風

大きな使命を持って誕生したプライドは、必然的に大きすぎる組織の面子を作ります。面子を重んじる官僚的な風土では、絶対に上役の顔を潰せない社風となります。

その社風のなかで既存のやり方を大きく修正していくことはできません。大きく変更することは自分の顔だけでなく前任者の顔もつぶすことになるからです。官僚的な組織ではすべてが90点以上でないといけないのです。設立当初は完璧な仕事をしていたとしても、常に90点以上でなければいけない組織が時代の変化についていけるわけはありません。

 

社員教育に影響

定期の仕事による余裕で、前職では、新しい事業に取り組み続けなくてはいけないと思い込む歪んだ風土を持っていました。

その風土は、新規事業や新たな仕組みづくりを必要とする新規業務を良しとし、既存業務をどこか軽視していました。それが、現場を軽視する姿勢につながっていました。本社やブロック支店では新規事業や新規業務を行い、現場では既存業務を行う。

必然的に出世するキャリアは、新規事業や新規業務を主に担当することになります。そうした人が組織体制を考えるために組織内の溝はどんどん大きくなっていきました。

その溝を既存業務を担当する者から見ると、研修や毎年の社内事業計画説明は、どこの会社の話をしているのか全く理解できませんでした。

そして、大きな問題が起きた時だけパッチワークのごとく部分的に修正していくため、全体を理解するのが極めて困難な組織になっていきました。

その風土が社員教育に非常に悪影響を及ぼしていました。

 

仕事の型が崩壊

毎年一定量の仕事が既存業務としてグループ会社から発注されていていましたが、売上管理が変だと感じていました。

既存業務の枠組みには合わないが、仕事内容的には変わりない仕事も新規業務の売上として整理していました。新規業務の売上が評価されやすいことが影響しているようでした。新規事業偏重の考え方が経営的な判断をかなり誤らせていました。

新規事業を主に取り組む本社周りでは、今まで作ってきた仕事の型が崩壊し、いろいろな問題が出ていました。組織として全くグリップが効かなくなっていました。

『それは猛獣の檻の中で働いているようなもの』受けた第三者からのアドバイスに頷くばかりでした。

そもそも、仕組みの出来上がった成熟した大きな会社では、問題は問題であり、責任をいかに取らないかが求められます。新規事業をメインにしてやっていくのは無理があります。

例えば、リクルートでさえ、新規事業がなかなかうまくいかないのだとか。三菱商事の社内ベンチャーとしてスタートした、soup stock tokyo でさえ、事業の責任を誰も取りたくないので、事業スタート費用を担当者が自費で負担したのは有名な話だそうです。最後まで、なぜラーメンじゃなくスープなのかでもめたのだとか。麺も入れておいた方が無難の意見に論理的に対抗するのは難しいでしょう。

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他の会社では同じ判断はしない

以上から、歪んだカルトのような組織になっていった原因は、組織として余裕がありすぎること、官僚然とした体質であること、既存業務がないと歩けないのに既存業務を軽視して新規事業を良しとした社員教育を行い組織体制を作ったこと。そして、新規事業偏重が組織として今まで作り上げてきた型を崩壊させたことによります。

そして、なぜ、他の会社では同じ判断をなぜしないのかと言うと、余裕があり、ここまであえて判断を誤りやすい体制を作ってきた会社が他に存在しないことが理由です。

『ここで絶対にこの判断をしてはいけない』判断を誤りやすい体制は、経営者として必須の勘を曇らせます。そんな余裕のある会社が今まで潰れずに他に残っているはずはないのです。

 

 

 

 

 

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