2014
12.19

経営者?の本音

会社組織について

 

chikirinさんの日記で会社組織について書かれていた下記の日記にたまたま目が止まり、やっぱり鋭いなと思いながら感想と自分の考えをまとめてみました。

昭和最後の日

 

1989年1月7日昭和最後の日を例に、しっかりした会社組織と個人経営の組織とでは、万が一の事態への対応が全然違うといったことがまとめられています。

 

銀座のデパートの対応も迅速でした。なんとその日の午前中には、ショーウインドーの中がすべて、白い菊で埋まっていたのです。

前日まで溢れていたお正月用の飾りはキレイに片付けられ、残っているマネキンは黒の喪服を着せられていました。なんという準備の良さ!

海外の皇室や王室のある国でも、元首崩御の際にはこんなことになってるんでしょうか? それとも日本だけ?? ショーウインドーの中を埋め尽くす白い菊と、その中に直立する喪服姿のマネキンを見ながらしばしボー然としました。

 

「すごすぎる。 みんな完璧なマニュアルを作ってたんだな」と理解しました。

デパートだけではなく、丸の内のビル一階店舗のショーウインドウもいつの間にかすべて白い菊で埋まっていました。

花なんて長期保存ができないのに、どうやってこれだけの白い菊を用意したのか、いつ誰がこれだけ大量の花を各ビルに配送したのか・・・ものすごいロジスティックス能力だと関心しました。

 

また、いろんなファミレスにも入ってみました。

すると、すかいらーくなど上場系チェーン店では、メニューのお頭付きのお刺身など、お正月用の“おめでたい”メニューにはすべて上からシールが貼ってあり、「都合により、この商品は本日はご提供できません」と書いてありました。

シールまで用意してるなんて準備周到ですよね。当然、どのメニューを提供中止にするかも、事前に決めてあったのでしょう。

 

ところがその同じ夜、チェーン店ではない個人経営の居酒屋や割烹に入ると、いつもどおり“お正月限定!お頭付き活け作り”メニューが提供されていました。

その時、ちきりんは理解したんです。上場会社と個人経営での店では、“万一の事態への備え”が全然違うんだな、と。

上場しているような“しっかりした組織”では、万が一の時に何をどうすべきか、ちゃんと事前に考えているんです。

その日の体験は、ちきりんが「会社組織」の動き方が個人とはいかに違うか、ということについて強烈に意識させられた記憶として長く残ることになりました。

 

JR福知山線の事故に思うこと

 

chikirinさんが上記について思い出したきっかけとなったのは、JR福知山線の脱線事故の当日、事故後に関わらずJR職員が(予定通り)ゴルフ大会や宴会を開催していた、として問題になったからだそうです。

けれど私が驚くのは、この日、事故に直接関係のない部署の人も含め、JR西日本が「組織として」どのように対応すべきか、行動すべきか、ということに関する「万が一の時のマニュアル」が、この会社には何もなかった、(もしくは、あったのだとしたら全く運用されていなかった)ということです。

 

天皇崩御の日には日本中の組織が「その時」に備えていました。周到な準備をしていました。けれど、日本を代表する鉄道会社が「大規模な脱線事故が起こった時」に全く備えていなかったの?、と驚いたのです。

それとも「大規模な脱線事故」など、あってはならないことであり、あり得ないことだから、「万が一」の時のために対応マニュアルを用意しておく必要などないと考えていたのでしょうか?

 

さらに驚いたのは、このことを責められたJR西日本の経営者が「(宴会やゴルフは)やめて欲しかった。残念です」と発言したことです。これでは「部下のミスを残念がっている」ように聞こえますが、実際には「有事に備える」のは経営者の仕事です。

JR西日本は 30人の会社ではありません。社員だけで 3万人を超える組織です。

大事故があった時、「今日は全社で特別緊急体制をとる!」という指示を出すのは経営者の仕事です。「 3万人以上の社員がみんな自分で判断してくれると思ってました。残念です」と本気で言ってるのでしょうか? 3万人がそんなことを判断できる組織なら、そもそも経営者なんて要りません。

 

また、マスコミはこの件を「組織風土の問題」と報じましたが、ちきりんはそれも違うと思っています。これはそんなフワフワしたものの責任ではありません。「有事の組織行動をすべて事前に考えておく」のは、明確に経営者の責任なんです。

 

chikirinさんは上記二つの記事で、上場会社のようなしっかりとした会社と親方日の丸営業のJRとを比較し、有事の対応の差を皮肉たっぷりに鋭く指摘しています。

特に頷かされたのは次の点です。

 

  • 特に驚いたのは、JR西日本の経営者が「(宴会やゴルフは)やめて欲しかった。残念です」と発言したことです。
  • JR西日本は 30人の会社ではありません。社員だけで 3万人を超える組織です。
  • 大事故があった時、「今日は全社で特別緊急体制をとる!」という指示を出すのは経営者の仕事です。「 3万人以上の社員がみんな自分で判断してくれると思ってました。残念です」と本気で言ってるのでしょうか? 3万人がそんなことを判断できる組織なら、そもそも経営者なんて要りません。

 

本当にそのとおりだと思います。これは、官僚的組織にあっては、経営者は経営者ではないことを意味していると思います。要は、えらい人なのです。

ここでの経営者の本音は、「管理職の判断ミス、そんな判断力の管理者では上には上がれない、自分ならそんなミスはしない。迷惑をかけるな。」といったところでしょうか。

そのような組織は 硬直しやすく柔軟性に欠け変化に対応できず大きなリスクを取ることはまったくできません。

つまり、役職が上がる程えらい人になる組織の本性は、

 

えらい人 + 個人経営ぐらいの組織力(中間管理職=課長が一番割りを食う)※問題があると分社する

 

といったところでしょうか。では、えらい人にできることって何なんでしょうか?おそらく賢く減点を防ぎながら組織を運営管理し、自分の満たされない欲を満たすことぐらいなのではないかと思います。立場のある人程足を踏み外しやすいとはよく言ったものです。

えらい人になれない私なんかは、世の中権力がある方に都合のいいように回ってるなとざっくり思いながら、どうしたら上手に世間を渡っていけるものかと頭を悩ませる下世話な人間です。

先日セミナーでお会いしたFXトレーダーの方が言っていたFXで勝つポイントは、いかに勝つかではなくいかに負けないかだと言っていたのが印象に残ります。そもそも戦術が違うわけです。人生を賭けた真剣勝負のポイントも似てるのかもと勝手に思う今日この頃です。

 

 

 

 

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