2015
04.16

『未来の働き方を考えよう』(ちきりんさん)

読書

ちきりんさんの著書『未来の働き方を考えよう』を読んだ

本の帯や背表紙にはこんなコピーが書かれていた。
・人生は二回生きられる。
・社会が激変する次の10年を楽しくワクワク生き抜くために!
・変化を恐れて過去にしがみつくのではなく、変化を前向きに受けとめ、新しい時代の可能性を楽しもうとする姿勢が、時代の変わり目には重要です。
私は約15年勤めた大企業を社内政治に巻き込まれて足の引っ張り合いによりあえなく退職に追いやられた。そして、転職した会社も同業種で大企業であったことから噂を広められてしまい、いられなくさせられてしまった。今が不遇の時代なわけだが、逆にそんなに悪い気もしていない。そもそもの働き方や生き方を見直す時期に来ていたのだろう。

ちきりんさんの指摘のとおり社会は激変しており、今後10年から20年がたしかに楽しみなのだ。そのためにある意味不要なものを削ぎ落とすことができるいいきっかけだったのかもしれない。

本書で述べられている課題は、日本での働き方の課題についてだ。

・日本は70歳定年時代がほぼ確定した、その時代に『あなたは本当にその年齢まで、今の職場で今の仕事を続けていたいと思いますか?』
・将来の少子化問題。20代、30代の消費意欲が高い層は今後減り続ける。
・人口と所得が伸び続ける海外の新興国に活路を求める。
・その中で家族のスタイルや子育てのスタイルも変わってくる。
さらに、IT技術の発達によって個人の可能性が広がった時代になり、平均寿命も男性が約80歳、女性が約86歳まで伸びた。そのような時代の中で本書では『一生ひとつの仕事』は非現実的ではないかと問題提起している。
そして、解決策がいくつか提示されているが、この点が特に良かった。
・職業人生は2回選ぶものと考える。
・職業選びにかかわらず、入試だってゲームだって何かへの挑戦だって、一発勝負では無用に緊張しますよね。勝手もよく分からないし、自分がどれくらいそれを巧くやれるのかも、よくわかりません。失敗した時のリスクも大きすぎて、どうしても安全な道を選びたくなります。
ちきりんさんも海外を飛び回る外資系企業に勤めていたが、仕事の成果を厳しく求められ、これをあと30年勤めろと言われると体力的にも精神的もきつかったそうだ。
働き方のケースや職業人生を2回生きるために転換すべき発想について、いくつかわかりやすい事例とともに紹介されていた。
・むしろ怖いのは、何があってもやめられないという不安感を人質にとられ、止めどなく伸びる定年年齢まで働いているうちに、人生が終わってしまうことでしょう。
・ある意味では、終身雇用というのは罪深いシステムです。いったんその企業の構成員となれば、あとは何も考えなくてもひたすらに続くエスカレーター(か歩く歩道)の上を黙々と歩いていけるからです。あのシステムが人から、自分はどんな人生を送りたいのか、何をやりたいのかと自問自答する機会を奪ってしまっています。
自分に向いている仕事や好きな仕事はやってみなければ分からないもの。仕事人生を70歳までと考えた時にただ我慢し続ける仕事では続かないし、まるで拷問だ。55歳で定年となる戦後ではないのだから、誰しも柔軟に働き方を考える必要がある。終身雇用型で年功序列、リストラもない会社などは今後時代の変化に耐えられず社員にしわ寄せがいくだろうなと改めて思った。良書。

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