2015
04.23

10年後に食える仕事食えない仕事(渡邉正裕さん)

読書

独立系ニュースサイトMyNews japanのオーナー兼編集長渡邉正裕さんの10年後の食える仕事食えない仕事を読んだ。
著書は元日本経済新聞の記者なのだが、会社を解雇され、別の会社に勤めながら解雇無効の裁判をしていたそうだ。
経緯は分からないがなかなか訳ありなようだ。(会社的にそれはオッケーなのだろうか?詳しく知りたいところだ。)
本書の構成はつぎのとおりだ。
・第1章:日本の雇用に何が起きつつあるか、その最先端について
・第2章:「日本人メリット」が大きい仕事とは何かを説明
・第3章:職業マップ
・第4章:判定チャートと自分の仕事がどのエリアに属するか
・第5章:10年後の世界でどう食べていくか、おおまかな職業別について
・第6章:日本人全体の雇用が10年後にどうなっているべきか、その全体像の政策提案
本書の職業マップは分かりやすくためになった。説明したい。
横軸に日本人メリットの大小、縦軸にスキルタイプを知識集約的↔︎技能集約的を取り、四つの事象に分けている。詳細は次のとおりだ。
①日本人メリット小、技能集約的:重力の世界
・グローバルの最低給与水準に収斂される
・平均賃金が日本の20分の1のインド人、中国人との勝負
・無限大の人材供給
②日本人メリット小、知識集約的:無国籍ジャングル
・世界70億人と仁義なき戦い
・超成果主義の世界
・勝ち残れれば青天井
・才能も運も必要
③日本人メリット大、技能集約的:ジャパンプレミアム
・日本人ならではのサービスマインド、職人気質、チームワーカースピリット
・「同じ日本人」という信頼感を活用した対面サービス
④日本人メリット大、知識集約的:グローカル
・日本人の強みを活かしつつ、高付加価値スキルで勝負
・高度な日本語、日本の人的ネットワーク
そこに代表的な職業をプロットして説明をしている。
私がいる建築業界は、
・建築作業員:①重力の世界
・建築家:②無国籍ジャングル
・住宅営業、宅建など:③ジャパンプレミアム
・建築士:④グローカル
にざっくりと分けられていた。
10年後の生き残り方では、いかに《①重力の世界》から抜け出すかを考えろと指摘している。
老後に生活の張りを求めて余生を過ごす場所としては悪くないが40代以下の人が参入するなら思いとどまるべきだと。
また、おもしろいのはどこに抜け出すかの方策が細かい点だ。
基本的には《④グローカル》への進出を一番に勧めるそうだ。
グローカルエリアの職業は、日本人スキルを活かしつつも、スキルの差別化がしやすい知識集約型である。
また、《②無国籍ジャングル》ほどに飛躍的にスキルを伸ばさなくても十分に生き残れて稼いでいけるため、平均的な能力を持った日本人にとっては、好都合なエリアだそうだ。公務員ももちろんグローカルエリアになる。
ちなみに私の仕事を今ざっくりと分類すると《③ジャパンプレミアム》《④グローカル》の間に該当する。
この場合、給料は会社の看板によってかなりの部分を左右されるので会社選びは慎重にしなければならないそうだ。たしかにそのとおり。
私の仕事では、《③ジャパンプレミアム》から《④グローカル》に抜け出すことはニッチな仕事を選ばなければ少々難しいかもしれない。知識を求められる仕事をさせてもらえない可能性などもあるからだ。
みんな何となく《④グローカル》を目指していて競争が激しいため、当然学歴も求められる。高付加価値スキルだからね。頭が少々整理できた。
複業は誰に気兼ねすることなく《④グローカル》を目指す!と思った今日この頃だった。

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