2015
04.24

親の計らい(曽野綾子さん)

読書

曽野綾子さんの親の計らいを読んだ。
著者がいろいろな本などで書いている文章を集めた本で、教育や子育て、「人間の原型」、叱ることほめること、などについての洞察がまとめられている。その切り口が鋭いのだ。
気になった一節を紹介する。
イタリアにいる日本人から聞いた話では、入会した修道女たちの卵に、まずどこか有名な大寺院の前などで乞食をさせる修道院があるそうです。シスターの中には貧しい家の娘さんや、両親のない人もいますが、中産階級か上流階級の生まれで、日々の衣食に困ることもなく、知性も教養も学歴もあって、もちろん他人に物乞いした経験がない人がほとんどです。
しかし、それが当たり前の自分だと思うと間違えるから、あえて乞食をさせるというのです。つまりあらゆる現世の状況をはぎ取った地点を知って、神と人に仕えよ、ということなんでしょうね。
私は、人間を育てるにはそういう発想が必要だと思います。人間の基本から叩いて叩き潰してから、人間としてスタートさせる。それこそが教育が与えられる強みだろうと思いますし、そうでないと修羅場を乗り越える力も、それより以前に、自分で物事を考える習慣も身につきません。
著者の意見は少々過激なものが多いが、豊かになりすぎてこどもになった今の日本で生きるには心に響くのだ。
著者は、母から女が一人で生きていくための基本的技能として文章ぐらいは書けるようになった方がいいだろうと小学校の時に叩き込まれたそうだ。私もゲームばかりしないで読書感想文など書いておけばよかったかな?などと後悔した。

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